今日は干物にするわけではないんですが、ちょうど小田原にあった「カツオ」の紹介です!
「目に青葉 山ほととぎす 初鰹」
俳句でも良く「初鰹」が登場するように今の時期から現代の初夏ごろまでが「初鰹」と言われるカツオが各市場に入荷してきます。「初鰹」は初夏の季語となりますが、現代では春の訪れとともにカツオが北上してきます。
という慣用句もあるように江戸時代に初鰹はかなり高かったようで、漫画の「JIN-仁-」でも小判一枚で初鰹を買い皆で食べるシーンもあります。今の価値と江戸の価値は違うので一概に一両いくらとは言えませんが調べてみると4万~15万くらいの価値があったようですから最低でも4万円なのて確かに高い魚なのかもしれません。
ちなみに「女房を質に入れても○○」というのは「かなり高い」という慣用句なので江戸の人たちがホントに女房を質に入れることはなかったようですし、質屋も女房は買い取れなかったと思います。コンプライアンスという言葉もない時代ですからね。
今では「初鰹」に勝るとも劣らない「戻り鰹」というカツオもいます。
秋になると餌を食べて肥え南下してくる脂のあるカツオをこのように呼びますが、江戸時代では戻り鰹は【当然あったと思いますが】あまり食べられていませんでした。
それはおそらく「美味しくなかった」からだと思います。
以前にも記載しましたがクールの技術がなかった頃は、脂はあればあるほど不味くなるのでが早いので暑いうちに水揚げされる戻り鰹はすぐに痛んでしまったんだと思います。
なお、実は弊社でもカツオを干物にしたことがありました。
しかしながら、赤身の魚は干物にすると血の味と酸味であまり美味しくなく、やっぱり刺身かたたきがうまいんたなぁ~と思った記憶があります。
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