\本日の特選素材~水かます/

今日は小田原の前浜で水揚げされた水かますを干物にします!

あまり知られていませんがカマスには2種類あって1つがこの水カマス、もう1つが本カマスとも言われている赤カマス【小田原ではネイラカマスと言います】があります。

一般的には赤カマスの方が価値があって水カマスは落ちる、などと言われていますが、実は水カマスはその名の通り身質が゛水っぽい゛ので鮮度落ちが早いんです。ですので1日経ってしまうと極端に味が落ちてしまい価値が無くなるようなんですね。

ところが小田原の場合は定置網が近いのでその日のうちに干物にしたり凍結できたりします。つまり鮮度が落ちる前に処理できます。そうなると赤カマスとなんら変わりは無くなります!!
個人的にもウロコが気になる赤カマスより水カマスの方が好きです!!
コレに関しては小田原という土地に住んでいることを感謝しないといけないですね。

また神奈川の相模湾側に住んでいるとカマスという魚は一般的でほとんどの人が知っていますが、ここを離れるとカマスという魚を知らない人がほとんどのようなんですね!?
「カマスの焼き食い一升飯」という諺があるくらいカマスと白米はベストマッチなので是非皆様に知って頂きたい魚の1つです!!

ちなみにこのカマスは私が実家の干物屋に戻った2010年代は9月~10月の魚でした。
私の母親に話を聞くと「カマスを見ると花火大会を思い出す」と言っておりますので昭和の時代は夏の魚だったようです。
これはカマスに限ったことではありません。夏の魚だったイサキやタカベも今でも水揚げがありますし、魚編に「春」と書く「サワラ【鰆】」は今になって水揚げがあります。さらには秋の魚の代表の「サンマ」や「サバ」はいったいどこに・・・。

インターネット上の記事を見ると春が旬の魚とか秋が旬の魚とか色々と書いてありますがさの情報は完全に狂っていると思って良いと思います。

海だけではないですよね!!
今年は秋って何日あったのか?
この前まで夏日だと思ったらいきなり木枯らしとか・・・ちょっとあり得なくないっすか?
蝉のツクツクボウシやヒグラシなんて鳴く暇もないほど秋が短い・・・どころか秋がないですよねぇ~。

皆様も本当に考えて見て下さい。季節の春や秋が無ければ春や秋に獲れた魚がいなくなったとしても当たり前のことですからね。

あっ!!
でも大国のアメリカの次の大統領もあまり環境のことは考えない可能性もあるので今すぐはちょっと無理かも?ですけどね。

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