今日は超久しぶりにイボダイ(えぼだい)の干物を作ります♪
私が20数年前に干物屋に戻って来た頃は「真アジ」「カマス」「スルメイカ」と並んで毎日のように作っていたイボダイなんですが、今では超出世してしまって年に数回しか作れないくらいしか水揚げがないという異常事態に陥ってます・・・。
当時は毎日生産していましたのでよく試食してました。
特にうちの子供がイボダイを大好きだったので真アジやかますよりも試食の回数は多かったと思います。
しかしホントに近年は少なくなってしまって「平社員」から「役員」になるほどの大出世を果たし超高級魚に変わり果ててしまい滅多に試食することが出来なくなってしましました・・・悲しいッス・・・。
(ちなみにスルメイカなどは「2年目の新入社員」が「取締役」になるほどの超大出世を果たしています。)
イボダイはクセがなく身離れも良く食べやすいんで戻ってきて欲しい魚の1つなんですけどね。
また、よく「イボダイとエボダイって違うの?」と質問が弊社にありますが、これは同じ魚です。確か江戸弁では「い」と「え」が聞き取りずらく、「い」の撥音が「え」っぽく聞こえて東京では「えぼだい」となったようで、人口の多い東京が゛普通゛となり、これが広まったらしいんです。ちなみに正式名称は「いぼだい」です。
ちなみにこの魚は「シズ」とか「ぼうせ」などとも呼びます。意外と地方名もかなり多い魚です。
魚には地方名が数多くあります!!
水族館などでは正式名称を記載している場合が多いですが魚市場などで魚を見ると小田原で呼んでいる魚と全く違う品名を記載してある鮮魚の箱とかあったりします。
例えば「のどぐろ」です。
現在では一般的に「ノドグロ」と言えば゛赤ムツ゛のことを指すようになりましたが、のどが黒い魚は数多くあります。地方によってはカサゴを「のどぐろ」と呼ぶ地域もあり、中身はカサゴなんですが鮮魚の箱には「のどぐろ」と書いてあったりして結構混乱します。
また、小田原では正式名称「赤かます」を゛ネイラカマス゛と呼んでいますが小田原以外では通用しません。
さらに、小田原の魚市場では小さいイサキのことを「ごっそり」と言います。これは水揚げされるときは魚市場を埋め尽くすほど゛ごっそり゛と水揚げされるからのようです。
魚の地方名は限り無くありますので意外とおもしろいかもしれません。役に立つかはわかりませんけど・・・。
さてさて、このイボダイは試食できるんでしょうか?
価格も高いんで試食は無理かもしれません・・・キズでも出来れば試食しちゃうんですけどねぇ~。キズを無理矢理作るわけにもいかないよなぁ~。
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