今日はこれもまた久しぶりですが゛干物とド定番゛ホッケの干物を作ります!
今では真あじを凌駕するほどの干物の定番となりましたが子供の頃にはこんな魚を知りませんでした。私が高校を卒業するまでホッケという魚を聞いたことも見たこともありませんでした!!
当時、小田原で定番の干物と言えば真アジ、かます、スルメイカなどでしたからね。
さらには生まれてから干物屋ということで色々な鮮魚や冷凍の゛丸の魚【何もしていない魚そのものをこの業界では゛丸゛といいます】゛を見てきていて、当然のことながら真アジやカマス、スルメイカは干物を見るより先に丸の魚を見てきました。
ところが!!
このホッケだけは最初に見たのが新宿の居酒屋で見た干物でした!?
それからン十年たって初めて゛閉じている゛ホッケを見たという、極めて希な魚なんです。実際に最初見たときは『何この魚?』と干物屋なのにこの魚を知らないという大失態を!!!
この魚はホントに今ではかな~り美味しくなりましたが、最初に新宿で食べたときは『もういいや・・・クソ不味いし・・・こんな不味いもん出すんじゃねーよー』と思うほど第一印象は最悪でした・・・。生臭いし身はパサパサだし・・・お酒の勢いでもなければ食べられるものではなかった。
実はこの魚はアイナメ科という種類に属しているため鮮度落ちが異様に早いんだそうです。ですのでしっかりと鮮度を管理して鮮度が落ちないうちに食べることが出来れば身離れも良くホントに美味しい魚なんです!!!
今では居酒屋のホッケも当時から比べれば全然美味しくなってますからちょっとビックリ!! これなら真アジの干物と拮抗するくらい食べるわけだ、と思いましたよ。
といいながら私もこの魚を干物にしたのは第一印象のせいかほんの最近なんですけど・・・。
以前美味しくなかったものが今では美味しくなる、というものが実は多数存在しています。このホッケ以外にも物流が発達したために現地でしか食べられなかったものが遠く離れた所でも美味しく食べられるものは多数存在しています。
この辺であれば「生しらす」なんて良い例なのではないでしょうか?
私の父親などは「生のしらすは水揚げがあったときしか食べられないぞ!!」と言っていましたが今では遠く離れた所でも生しらすが並んで居たりしますよね!!
また、冷凍冷蔵の技術が発達したため「脂の多い魚」などが高評価になってきました。冷蔵技術の無い昔は本マグロの大トロなどは脂がすぐに酸化してしまってホントに不味くなり捨てていたようですが今では言わずもがなですよね。
これからも時代が進むとともに美味しい魚が増えていくんではないかと期待はしてます!!
さて、ホッケと言えばやっぱりお酒と合うんでしょうねぇ~。既に居酒屋の定番になっていますが、私が選んだホッケなんで居酒屋の定番よりちょっと上の干物をお酒と一緒に味わうとしましょう!! これは試食ですからね!?
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