今日は魚市場が休みなので゛昨日゛の生産ですが・・・。
ようやくと言っていいのか?
ブリが静まりかけて相模湾で真アジが水揚げされ始めましたので干物にします。
相模湾の真アジは゛細マッチョ系゛のアジなので脂はあまりないんですが味の濃さがあります。さらには定置網で水揚げされているため鮮度も抜群、特にお刺身で食べたりすると歯ごたえもあって実に美味しい真アジです。
私も以前は『小田原の真アジを干物にしても脂がないしなぁ~』と思ってあまり生産しない時期もあったのですが、中には「このアジが良いんだよぉ~!」と言う方もいることに気付いたのでそれ以降この真アジも作るようにしてします。
私も食べてみると、鮮度が良いので臭みも無く身の味も濃いので美味しい!
確かに脂を求める方には物足りないでしょうけど・・・。
今は味についても「多様性の時代」だと感じてます!
昭和~平成初期の頃は情報も少なく1人の影響力のある方が「美味しい」と言えばそれが万人に美味しいと言われる時代だったと思います。食品ではないんですがCDではミリオンセラーが連発したり、ゲームでも大ヒット商品が出たりと、良く言えば「1つに集中できる」ですが、悪く言うと「右にならえ」とか「平凡」とかですかね?
考えて見れば今では「平凡」という言葉はマイナス的なイメージですが、おそらく昭和の頃は超プラスのイメージだったのではないでしょうか?
日本の国民のほとんどが「平凡になりたい!」と思っていたのだと思います。
なぜなら当時は「平凡」という名前の雑誌までありましたからね!!
今ではマイナスイメージの「平凡」を冠する雑誌なんてありえないでしょうねぇ~。
【「平凡」は無くなったけど「平凡パンチ」はまだあるのかなぁ~?】
ところが今は情報が以前に比べれば爆発的に多く、さらには個人の趣味や嗜好も多様化して、それを受け入れられる時代になってきたのではないでしょうか?
例えば昭和の頃の飲み屋では「まず中ジョッキ!」だったのですが、今では最初からサワーとかウーロン茶もOKですしね。【以前はホントにお酒の嫌いな人でも中ジョッキは飲まされていましたから嫌いな人には地獄だったと思います・・・】
この真あじも脂はないんですが、中には「それが良い!」という方もいらっしゃいます。【弊社でも「アジが脂っこすぎる!」とクレームがあったこともあります】
これから弊社でも既成概念にとらわれず色々な魚を干物にしていこうと思ってます。
さて、今日もこの小田原の真アジの干物を試食します。
個人的にはお茶漬けが好きなので半分は試食して残りはお茶漬けにして食べようっと!!
そうそう、真アジの干物をほぐして゛ねこまんま゛にしても美味しいですよ♪
但し、ねこまんまは必ず人間が食べて下さいね。今の時代、ねこまんまを猫に与えると塩分が多すぎて゛虐待゛になるかもしれませんよ。
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